海藻は海の生態系をささえる重要な生き物です。
日本の沿岸では約1500種類の海藻が知られ、そのうち400種類以上が伊豆半島の沿岸で採集されています。日本の6倍もの海岸線を持つカナダには700種ほどの海藻しか生育していないことを考えると、この小さな半島をとりまく海にこれほど多くの海藻が生えているのは驚くべきことです。
まさに伊豆半島は世界有数の海藻の宝庫と言えます。
「海藻おしば」は、これまでの標本作製法を改良・工夫し、海藻の持つ色彩や形を生かしたもので、筑波大学下田臨海実験センターの研究室で誕生しました。
さらに、海岸にうち上がった海藻でつくる「海藻おしばアート」は、海藻に対するイメージを変え、その存在を身近なものとしました。
今回は、海藻おしばの創始者であり、海藻おしば協会会長でもある野田三千代さんの作品を紹介します。素材はすべて伊豆半島の海藻を使っており、約半年の会期中、1回の作品替えを予定しています。
海藻おしばアートを通して海の中の美しさを知り、伊豆半島をとりまく海の環境について考えるきっかけになれば幸いです。
海藻おしば協会webサイト
http://www.kaisou048.jp/